エオルゼアの神に関する一試論


※本稿の考察は、『Encyclopedia Eorzea』(スクウェア・エニックス、2016年)による所が大きい。FF14の世界をより詳しく知りたいからは、ご購入をお薦めする。本稿においては『EE』と略称で使用し、引用の際は①と表記する。
※本稿は、拙稿①「エーテルとハイデリンに関する一試論」で紹介した「エーテル学の基礎知識」を土台とした議論となる。こちらを先に参照されたい。
※妄想分多め。

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■本稿の構成
1.人と獣人の創世神話
(1)エオルゼア十二神と創世神話
(2)蛮神と創世神話
2.雷神ラムウ=壊神ラールガー?
3.エオルゼアの神=大精霊=蛮神
(1)黒衣森の精霊の存在
(2)黒衣の森の精霊=土属性の高純度エーテル体
(3)グリダニアの角尊=土の大精霊のテンパード?
(4)大精霊=高純度エーテル体=生命の源
(5)ドラゴン族が否定する神の存在
4.蛮神の召喚=信仰する大精霊の召喚?
5.人も神の召喚が可能
6.過去六度の霊災は誰の仕業か?

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1.人と獣人の創世神話
 創世神話は人種族にも獣人種族にも存在する。『EE』には両者の神話について詳しい紹介がある。それらを読んでみると、不思議と符合する点があることに気が付く。

(1)エオルゼア十二神と創世神話
 人の創世神話を見る前に、まず理解しておく必要があるのが、エオルゼア十二神である。ゲームを開始すると早々に流れてくる「神々に愛され地、エオルゼア」という名文句、その枕詞に謳われている「神々」こそが、エオルゼアで古来より信仰されてきた十二柱の神々のことである。十二神は、それぞれが六属性の神力を有しているのも特徴である。拙稿①でも紹介したが、惑星エオルゼアの血液でもある「エーテル」にも六属性が宿っている(①16~17頁)。十二神もエーテルも六属性を有しているという共通点が後々重要となるので覚えておいて欲しい。この十二神信仰は第三星暦時代には人々の間に広まっていたという(①17頁)。
 このエオルゼア十二神は、我々冒険者にとっても身近な存在である。そう、自身のキャラメイクの際に、守護神として何らかの神を選んでいるはずである。以下、十二神の名と属性を示しておこう。

・工神ビエルゴ・・・雷
・壊神ラールガー・・・雷
・日神アーゼマ・・・火
・商神ナルザル・・・火
・地神ノフィカ・・・土
・時神アルジク・・・土
・戦神ハルオーネ・・・氷
・月神メネフィナ・・・氷
・知神サリャク・・・水
・星神ニメーヤ・・・水
・海神リムレーン・・・風
・旅神オシュオン・・・風

 そして、このエオルゼア十二神が登場する創世神話が存在する。神話なので、時代や地域、民族によって語られる内容に差異がある。『EE』で紹介されているのは、神学者であり占星術師でもあったリューフォンがまとめた、もっともポピュラーとされる創世神話である。全文を引用したいところであるが、引用の範疇を超えるため、詳しく知りたい方は『EE』を購入していただきたい(①18頁参照)。誓ってスクエニの社員ではありません。以下、その創世神話の冒頭だけ紹介しておこう。

はじめに光もなく闇もなく、この世にはただ渦があった。
最初にアルジクが渦より現れ、時が刻み始めた。またアルジクが重力を創ったことで、この世に地の理がもたらされた。
さらに続いて渦より現れたニメーヤは、この世に水の理をもたらし、地に水が満たされた。


(2)蛮神と創世神話
 獣人もまた人と同じく創世神話を語り継いでいる。多くの種族(シルフ族は異なる)が自らを最初の「人(知的存在)」として語る神話をもっている(①255)。以下、各獣人種族の創世神話を簡単に紹介しておこう。

アマルジャ族の創世神話
「世界の始まりの時、地には知性を持たぬ獣ばかりが満ちていたという(①247頁)」
コボルド族の創世神話
「創世の時、大地は冷たく、固く、危険で満ちあふれていた。父なる岩神タイタンは、大地を育むための守人が必要と考え、土をこねて命を吹き込み、最初のコボルド族を創った(①251頁)」
サハギン族の創世神話
「かつて星に海はなく、すべての命は渇きに苦しんでいた。そこで神々は、水神リヴァイアサンを星に招き、海を創るように懇願した(①253頁)」
シルフ族の創世神話
「それらの「人々」は貪欲だった。火と道具を手にした人は、木を切り倒し、森を焼き払い、大地の恵みを奪い続けた。だが、地に根ざしている木々は逃げることもできず、ただ神々に救いを求めることしかできなかった(①255頁)」


 ここで注目すべきはサハギン族とシルフ族の創世神話である。サハギン族の神話は、先に紹介した人の創世神話「渦より現れたニメーヤは、この世に水の理をもたらし、地に水が満たされた」という叙述と似てなくもない。シルフ族の神話は、人の第一星暦の時代の歴史と合致している。この時代は石器文明の時代で、石器や青銅器を手にした種族は、欲望の赴くままに自然を圧倒した時代である。この時代、多くの生物が絶滅したと考えられている(①22頁)。シルフ族としては、第二の霊災はラムウによる霊災だと考えられているのかもしれない。
 仮説として浮かび上がるのは、人と獣人はそれぞれ名前が異なる「同一の存在」を神として信仰してきたという可能性である。ここで「同一の神」ではなくあえて「同一の存在」と記したことに筆者の大きな意図がある。これは後述したい。

2.雷神ラムウ=壊神ラールガー?
 人と獣人が同一の存在を神として信仰してきた点を説得的に裏付けてくれるのが『EE』である。シルフ族の紹介ページにおいて以下のように叙述されている。

「なお、ラムウはシルフ族の創造主であると同時に「人の神」であるとされ、その姿も「老人」に似ている。それゆえ、同じく雷の神力を持つ壊神ラールガーと同一の存在ではないかと考える神学者もいるようだ(①255頁)」

 簡単にまとめてみよう。大昔、雷の属性を持つ何等かの存在がいて、その何等かの存在がシルフ族を創造した。そして、シルフ族は雷属性を持つ何らかの存在を、雷神ラムウとして信仰し、人もまた同じ存在を、壊神ラールガーとして信仰した、ということになる。
 では、その何らかの存在とは一体何か、ということが大きな問題となる。

3.エオルゼアの神=大精霊=蛮神
 先に結論だけ述べておこう。筆者が考えるエオルゼアの神(=蛮神でもある)とは大精霊のことである。なぜそのような誇大妄想的な考えに至ったのか、以下に述べていきたい。

(1)黒衣森の精霊の存在
 拙稿「エーテルとハイデリンに関する一試論」でも注目した精霊が、本稿でも極めて重要な存在となる。黒衣森(グリダニア)では精霊を「ノフィカから分かたれた存在」と考えている(①112頁)。一方で、エオルゼアの博物学者の間では精霊は「高純度のエーテル体」と考えられている(①301頁)。
 精霊をノフィカと関係のあるものとして捉える視点、精霊を高純度のエーテル体と捉える視点、さらには、エーテルは惑星ハイデリンの血液であり精霊はハイデリンの一部(あるいはハイデリンにより近い存在個体)であるという拙稿の視点、これら全ての視点を勘案する必要がある。
 順序良く解説しよう。「精霊=エーテル体」である。そしてエーテルは六属性を宿している(拙稿参照)。つまり、精霊とは六属性のどれかの属性を宿していることとなる。そして、黒衣森の精霊はノフィカと関係があると昔から考えられてきた。そして、ノフィカは前述した通り土属性の十二神である。ここまで説明すれば明白であろう。黒衣森の精霊とは、土属性の高純度のエーテル体である。そしてエーテルとは惑星ハイデリンの血液であったことも忘れてはならない。さらに言えば、惑星ハイデリンには「光の意思ハイデリン」と「闇の意思ゾディアーク」が存在した(拙稿①参照)。光と闇に意思があるのであれば、六属性に意思があっても不思議ではない。黒衣森の精霊に意思(土の意思とも言えるか)があり、グリダニアの角尊がその声を聞くことができるのはこういう理屈である。

(2)黒衣の森の精霊=土属性の高純度エーテル体
 以上をまとめれば、黒衣森の大精霊=土属性(土の意思をも持つ)の高純度のエーテル体が、地神ノフィカの正体である。いや、正体というのは語弊がある。土属性の大精霊を、人は地神ノフィカとして信仰したのである。高純度というのは、「ハイデリンの血が濃い」ということであり、ハイデリンに一層近しい存在として考えられる。
 先のラムウとラールガーの例だと、雷属性の大精霊をシルフ族はラムウとして信仰し、人はラールガーとして信仰したのである。十二神と蛮神の正体は以下の通りとなる。

ビエルゴ、ラールガー、ラムウ・・・雷の大精霊
アーゼマ、ナルザル、イフリート・・・火の大精霊
ノフィカ、アルジク、タイタン・・・土の大精霊
ハルオーネ、メナフィナ、シヴァ・・・氷の大精霊
サリャク、ニメーヤ、リヴァイアサン・・・水の大精霊
リムレーン、オシュオン・・・風の大精霊

 ここで疑問に思う方も出てくるだろう。エーテルというのは不可視なものではないのか、と。この点に関しては、大精霊が意思を持つという点が重要となる。思い出してほしい。光の意思ハイデリンは、その使徒たる光の戦士に声を伝えているではないか。土の意思を持つ大精霊も当然、その存在を強く信じる者には意思を伝えられたはずである(実際に角尊に伝えている)。
 目には見えないのに、そこに何かが確かに存在している――これこそが、神格化の絶対条件である。大精霊が目に見える形で常に顕現し続けていたら神として信仰されることはなかったであろう。目に見えないからこそ恐れが生じ、信仰に繋がったのだと考えられる。さらに言えば、目に見えないからこそ、人と獣人で同一の存在なのに違うものとして信仰が可能であったともいえる。
 確固たる姿がそもそもないので、ラムウの姿はシルフ族の想像にすぎず、ラールガーもまた、人の想像の姿として現れるだろう(何らかの共通点はあるかもしれないが)。

(3)グリダニアの角尊=土の大精霊のテンパード?
 先ほどさらっと「信じる者」という言葉を使用したが、大精霊が意思を伝え易いのは、大精霊の加護を受けた者、大精霊と同じエーテルを浴びた者であると考えられる。いうなれば、大精霊のテンパードとなる必要があるのである(六属性の大精霊の上位存在である光の意思ハイデリンの使徒、光の戦士は別)。
 この点を裏付けるのが、グリダニア建国時の逸話である。グリダニア建国の祖は森の護り手となることを条件に居住を許された。その交渉を主導したヒューラン族の魔導士「ヨリン」に対し、精霊は「盟約の証」として光を投げかけ、祝福したと伝えられている(①113頁)。精霊が投げかけた光こそ、精霊のエーテル(土属性)であり、祝福とは加護・テンパード化のことである。そして、その祝福後、魔導士ヨリンの家には頭部に角をはやした奇妙な赤子が生まれる。そしてその赤子は幼くして「精霊の意思」を耳にし代弁し始めたという。
 魔導士ヨリンは、土の大精霊のテンパードとなり、その子孫にもテンパード化による加護の力が受け継がれているということになる。つまり、グリダニアの角尊は土の大精霊のテンパードであると結論づけることができる。テンパードという言葉の使用を避けるのならば、「土の大精霊の加護を受けし一族」と言い換えることもできよう。

(4)大精霊=高純度エーテル体=生命の源
 大精霊とは高純度エーテル体であることから、大精霊は生命の源であるとも考えられる。そのため、大精霊が新たな命を創造することも可能だったのではないか。前述のシルフ族がラムウ(実は雷の大精霊)によって創造されたという神話にも符合する。
 ここで注意する必要があるのは、シルフ族は雷の大精霊から生み出されたため、生来的にはラムウのテンパードではないということだ。これは他の種族でも同様のことがいえる。シルフ族でもラムウのテンパードでない者が存在していた。各種蛮族クエストからも明らかなように、同一種族内でも信仰する神のテンパードになっている者とそうでないものがいたはずだ。
 さらに踏み込むのであれば、冒険者もまた、キャラメイク時に守護神として十二神(その正体は大精霊)を選んでおりその祝福を受けている可能性がある。その守護神の属性値が上昇していることもこれを裏付けていよう。ただ光の戦士の場合は、その後に六属性の上位属性たる光属性(ハイデリン)に接触され、光の意思ハイデリンのテンパードになるのだと考えられる。

(5)ドラゴン族が否定する神の存在
 神の存在について注目すべきはドラゴン族の証言である。ドラゴン族には神話がない。なぜならば、彼らは何千年もの時を生きる生物だからである。彼らこそ歴史の生き証人ともいえる。グナース族も、群れ全体がひとつの個人であり、「1体の個体が死亡しても、残る多くの個体が生きている限り、種族としての記憶は失われない」ため、「新陳代謝を繰り返すように、古い個体が死に、新たな個体が生まれるため、太古の昔より同一人格が存続しているものと考えられる(①263頁)」。しかし、「人が古い記憶を忘れるように、遠い過去の出来事は忘却の彼方に追いやられるらしく、現状、グナース族から太古の歴史を聞き出す試みは失敗に終わっている(①263頁)」ため、グナース族から神話の真偽を問うことは無理だろう。
 人の創世神話によれば、時神アルジクに続いて、星神ニメーヤが現れた時、その神力によって水の理が生じた結果、幻竜ミドガルズオルムが現出したという。しかし、竜が紡ぐ竜詩によれば、始原の時、生まれたばかりの星にすべてのドラゴン族の幻竜が七つの卵を携えて舞い降りた、そして幻竜は星の意思たるハイデリンと交感し、魔力湧きいずる銀泪湖を守護することと引き替えに、星を住処とするという契約を交わしたという(①206頁)。始原の時から存在する竜の証言(詩)から、神の存在は見えてこない。そこにあったのは、ハイデリンだけなのである。
 余談ではあるが、『EE』ではナイツオブラウンド討滅戦を「神を否定する英雄と、神を肯定し受け入れた者たちが激突する(①73頁)」と紡ぐ。ドラゴン族だけでなく、光の戦士も神を否定する。意味合いは違うが本質はついていると思う。神はそもそも存在せず、そこにあるのは母なる惑星ハイデリン(大精霊を含む)とその意思だけなのである。神は否定するまでもなく、最初から存在しないのであった。あえて神と呼称できるものがあるのであれば、それはすべての根源たるハイデリン以外にない。あらゆる信仰は最終的にはハイデリン信仰に落ち着くのかもしれない。唯一神をハイデリンとすれば、ハイデリンに近しい存在である大精霊は神的存在といえなくもない。

4.蛮神の召喚=信仰する大精霊の召喚?
 さて、次に問題となってくるのが精霊と蛮神の差異である。
 蛮神の召喚とは、クリスタルを捧げ、信仰心を糧にすることで「神」を呼びおろすことである。問題となるのは、この神は大精霊=エーテル体であり、姿形がそもそも存在しないことである。しかし、神として召喚する(実体化させる)以上、何らかの姿をともなっていないといけない。その姿の参考となるのが、長年信仰され伝承されてきた(想像されてきた)仮初の姿である。その仮初の姿を自身が信じる神そのものだと信じる心こそが、「信仰心」なのであろう。信仰心でなくても、「私の信じる神はこうだ!」「このような姿をしているんだ!」という強い思い込みが必要であり、その思いの強さこそが蛮神の姿を形作る。
 平たく言えば、召喚者の想像次第ということになる(竜神バハムートのように正確な場合もある)。そして姿だけでなく魂もまた、オリジナルの大精霊とは異なるものとなるだろう。蛮神の魂、心、性格も召喚する者の想像が強く反映される(パッチ3.4のタイタンの事例や後述のシヴァの事例など)。
 結果、召喚された蛮神はオリジナルの大精霊とは、姿かたちも魂すらも違うものとなる。現実に神が存在しそれを召喚しているかのような錯覚に陥っている人も多いが、十二神も蛮神も結局は知的生命体の幻想――偽りの神にすぎないのである。
 そしてこのことは、「神」ではなくても蛮神という存在は召喚できるということを意味する。モーグリ族のモグルモグⅩⅡ世は神ではないし、ゴブリン族の機工城アレキサンダーも「特定の神話や信仰に基づく神ではない(①259頁)」。また、シヴァが氷を操る蛮神と化したのは、イゼルたち異端者が幼い頃から教えられてきた戦神ハルオーネの神話要素と混交されたから(①270頁)という事実も、人の神のイメージが召喚に強く作用している実例である。
 特に興味深いのはイクサル族の例である。周知の通り、イクサル族の祖先は、アラグ帝国が開発したキメラ生物「イクサリオン」である(①249頁)。そのため、イクサル族の創世神話は全くの歴史的事実ではなくフィクションでしかないのだが、神話と事実が符合している点が面白い。古代アラグ時代の記憶媒体には、ガルダ空挺師団に魔大陸アジス・ラー製のキメラ生物「イクサリオン」が配備されたとの記述が残されており、同空挺師団はアラグ人の女将軍に率いられ、彼女の命ずるままに各地で頻発する反乱の鎮圧に投入された(①249頁)。イクサル族が召喚した嵐神ガルーダは、アラグ帝国のガルダ空師団の女将軍が元となっていると考えられ、ガルーダの残虐な性質もその女将軍の性格の反映であったことが考えられる。実は、イクサル族はモーグリ族よりも早く神ではない蛮神(大精霊を信仰していたわけではない)を召喚していたのである。

5.人も神の召喚が可能
 これは、ルイゾワが十二神を召喚しようとした事例や、リトルアラミゴで発生したアラミゴ人の若者たちによる「壊神ラールガー召喚未遂事件」からも明らかである(勿論、シヴァやナイツオブラウンドの事例も)。信仰心が重要であるということから、可能な十二神降ろしは、それぞれの信仰宗教であるリムサの民の「海神リムレーン」、グリダニアの民の「地神ノフィカ」、ウルダハの民の「商神ナルザル」だろうか。
 しかし、獣人の蛮神に対する強い思いと比べると、エオルゼア民の信仰は土着信仰レベルのものも多い(リムサのリムレーン信仰など、①94頁)。これは、妄想に近い推論であるが、ルイゾワの十二神の神降ろしが失敗し、その後再生の蛮神としてフェニックスが召喚されたのも、エオルゼア民の十二神への信仰が十分でなく、むしろ滅びゆく世界の再生を願う人々の意識の方が確固たるものであったからではないか、とも考えられるのである。この点は、エンドコンテンツであるバハムート関連のエピソードを観ればより明らかとなるのだろうか(未クリア奴です)。

6.過去六度の霊災は誰の仕業か?
※ここでは霊災の実行犯=大精霊という趣旨の話をしていたが、拙稿「ハイデリン巨悪説―次元圧壊や環境エーテルの話を軸に―」により説明に無理がでてきたため生じたため削除(2017年7月19日)。
※一方で、霊災を引き起こすだけの力は大精霊にはある点は頭においておきたい。第六霊災の際に、白魔法の都「アムダプール」は植物に覆われ森に沈んだ。これは、「環境エーテルを消耗させた白魔法を脅威と感じた黒衣森の大精霊が、森を押し広げた結果である(『EE』35頁)」。つまりは、少なくとも一大都市国家を森と化すだけの力を大精霊は有していると考えられる。

7.おわりに
 以上、妄想を思う存分繰り広げてきた。普段は極力批判を浴びないように、重箱の隅をつつくような議論ばかりをする筆者であるが、FF14の世界観の深遠さを紹介するために、あえて刺激的な立論ばかりをしてみた。論旨の矛盾、実証の希薄さ、語彙能力の低さ、粗ばかりが目立つと思うが、暇つぶしに読む雑文として楽しんでいただければと思います。
 ちなみに、キャラメイク時に何気なく選択した、エオルゼア十二神(守護神)ですが、これが今後のゲーム展開に大きくかかわってきそうな予感がしてます。例えば、同じ守護神同士で集まれば、その守護神を召喚(神降ろし)できる、などなど。このエオルゼア十二神がルイゾワ以降、再び歴史の表舞台に登場するとき、FF14の世界も最高潮に盛り上がる、そんな予感しかしません。

史学者 kaede takagaki